AndreaMosaic(1) 他のツールとの比較(2)

フォトモザイク、もしくはモザイクアートと呼ばれる技法があります
大量の画像を使って、一枚の大きな絵に見立てるアートの手法の一つですね
物理的には石やガラス、ブロックの様なものを使用して巨大な壁画などを作成したりもします
つまり近くで見たら単にたくさん絵が並んでいるだけに見えるのですが、遠くから見ると違う絵になっているというあれです
というか、静止画CGの世界は極限まで接近してみると、不可視レベルの大きさではありますが例外なくモザイクで表現されています
と、そんな人間の目の構造上の話はともかく、それを利用して色々なことをしてみたいと思います

ここにAndreaMosaicというツールがあります
この手のツールは有料の物が多いのですが、これはありがたいことにフリーで使うことが出来ます
有料の物ではEasy Mosaic、日本製としてはモザイク画伯などがあります
保存形式やプレビュー画面と言った機能的な違いはありますが、ほとんどAndreaMosaicで事足りるのではないかと思います
つまりこのツールを使いこーいう絵やあーいう絵を作って遊ぼうという企画です。いや、企画ではありませんが

具体的に例を挙げますと

わはー

こーいう絵の一例
わはーさんです。わはーにさんを付ける人は初めて見ました
ちなみにこの絵はハロウィンの絵柄をしたシャツを着た女の子で、髪の毛に・・・ってわかりますよね?
ブーンじゃありませんよ

可憐な人

あーいう絵の一例。
これくらいのですね、お弁当箱にですね。モザイクになっても可憐な人です
この画像をクリックしたら原寸の画像が現れます。元サイズは10MBでしたが、編集して500KB前後に抑えてあります
ただし寸法は3500×3500ととても巨大なので注意して下さい
また写真を二次元絵で、二次元絵を写真で表現する、というのも面白味がありますね。これは普通の発想ですが
あとはジグソーパズルを作ってみるとか、自分で撮った写真を使って何かの集合絵を作成してみるとか
他に奇抜な遊び方、アイデアなどがありましたら教えて下さい
gifを組み合わせて動くモザイク画像を作る、など苦労の割には報われない遊び方などもありますね

ということで今回はこのAndreaMosaicの使い方を説明したいと思います

【メイン画面】

メイン画面

X-WORKSさんがAndreaMosaic 3.16の日本語化をしてくださいましたので、ありがたく使わせて頂きます
使い方は説明するまでもなく、解凍してからインストールしたフォルダを指定するだけです
インストールフォルダにパッチ本体を入れておく必要はありません
ちなみに現在の最新版は3.20ですのでこのパッチは適用できません
外見は多少変わりましたが書いてある英文はほとんど同じです(アルゴリズムの変更はあるかもしれませんが)
ということで一応3.16をここに置いておきます。古いバージョンですがどうしても日本語を使いたい方はどうぞ
AndreaMosaic3.16
最新のVer3.20では特殊なパッカーで圧縮されるようになったらしく対応できなくなってしまったらしいです、残念です
と思ったら何やら新しい日本語化パッチが提供されている模様です
ここでの紹介はあくまで3.16の紹介となっているので、細かいところで内容の食い違いがあることと思われます
新しい物があるのであればそっちを使った方がいいですね。参考程度にこのページを参照してください

まずは起動ですが、何やらインストールフォルダに実行ファイルがたくさんあります。とりあえずAndreaMosaic.exeを起動
出てきた画面を見ると作業行程はStep1、Step2、Step3、Step4という分けられ方をしています
まずはStep1で使用するモザイク画像を選択、Step2でサイズ、モザイクの数など細かい設定します
そしてStep3で下地となる絵(写真)を選択し、Step4でクリックして完成を待つという流れです

では順序よくStep1から行きましょう
右上にあるFind Tiles (タイル画像指定) をクリックします。するとこのような設定画面が出てきます

設定画面

まずしなければならないのは「コレクションの作成」で、ここで画像の情報が入ったamcファイルを作らなければなりません
たくさんの画像が入ったフォルダを選択し、そこで任意のファイル名を入力し「保存」して下さい
すると「○○○.amc」というファイルが作られ、以降AndreaMosaicはそのファイルを読み込んでモザイク画像の情報とします
一端終了させたあと次回からは、「コレクションの読込」からこのamcファイルを選択して下さい
違う画像群を使いたい場合はこの操作を繰り返して下さい。画像を追加したい場合は「Update (更新) 」を選択します
またこの作業はそこそこ時間がかかります。選択した画像が多ければ多いほど時間がかかりますので、ゆったりと待って下さい
最低でも100枚以上の画像を用意しなければモザイクになりません。1000枚はあった方がいいです
ちなみに上のわはーさんで1500枚、可憐な人で150枚、という枚数で作成しています
説明を続けますが、一番下にある「Extract from Movie」はmpgやAVIファイルからjpgファイルを抽出して画像にします
大量の分解されたjpgファイルが自動的に作られたフォルダの中に展開されます。これをモザイクに使用したりするわけです
単に動画を連続画像に分解するツールとしても利用可能です。ただ動画形式によっては失敗することも多いそうです
なお画像は4:3(640×480等)の比率で使用されます。余計な部分はカットされますので注意してください
また縦長の画像は横に置き換えられますので、その辺も留意した方がいいかと
そもそも縦置きに配列したい場合の方法は後述します

コレクションを作成しましたか? そしたらStep2へと行きましょう

メイン画面2

Step2は画像群に対する設定となります
一番上からですが、ここでは縦横比を決めます。幅/高さですね
1600で壁紙サイズ、3500でレターサイズ、9000で小さなポスターサイズとあるので参考までに
巨大なフォト画像を作りたいのなら数値を大きくしましょう。RAMは最低でも512MBは積んでおくことをお勧めします
次は総タイル数です。かなり肝心な箇所です。この数値が小さすぎると何の絵かさっぱりわからなくなってしまいます
反面多すぎると確かに綺麗な画像は出来上がるのですが、その代わりフォトモザイクとしての味が薄れます
この手の画像は多少粗い方が画像の面白味が出るのではないかと思いますが、その辺のバランスは各自の好みで
3段目。これは「同じタイル(画像)の距離の離れている最小値」です。0は重複を認めない、という意味になります
Suggestedとはお勧めの数値です。近くに同じ画像がない方が面白い画像が出来上がるでしょう
ただ数値だけが大きく用意した画像が少なかった場合、その隙間を埋めることができなくなり黒タイルが使用され画像が壊れます
説明書には50〜200枚で 1 or 2、200〜1000枚で4、2000〜5000枚で8程度が推奨されています
4段目。画像に編集を加えるパーセントらしいです。下絵に近い結果を出すために色味を加算させたりします
元の画像をそのまま使いたいのなら0%がいいですが、10%程度なら視覚的にも気にならないレベルです
さて5段目ですが、ここはアルゴリズムとありますが、上下左右反転などを選択します。ここも重要な設定箇所になります
右端をクリックすると「Exponential」「Standard」「Flip Horiz」「Flip Horiz+Vert」「MAX」の選択枝が現れます
「Flip Horiz」で水平回転(鏡反転)、「Vert」が加わるとさらに上下回転(垂直)するということなのですが
「Standard」と「Exponential」の意味の内容がイマイチわかりません。色の濃淡による配列のことでしょうか。さっぱりです
制作者でさえ「古いアルゴリズム」と言い(Standardでさえ)使用を勧めていません。「Exponential」の方が何かが強力なようです

6段目は動画の話です。フレーム間の最小の間隔を指定します。7段目は黒枠を付ける場合、その太さを指定します
最後の8段目ですが、これはかなり変わった機能で、どこにどの画像を使用したのか、加工したのかをレポートしてくれる機能です
Web Pageは自分で作成してみると一目瞭然なのですが、それを元にページを作成してくれます

Step3ではここで下地になる写真、画像を「Add Image」で選んでから、おもむろに「Create the Mosaic's」をクリックします
設定やパソコンのスペックにもよりますが自分のAthlon 2600+, 512 MB RAM, Windows 2000 profという環境では
デフォルトの設定で1分未満で完成。上図の設定で8メガ前後のjpgファイルが出来上がります
あとは眺めるなりそこからさらに編集して加工するなりして楽しんで下さい
試行錯誤は必須ですが、利用の仕方によってはかなり楽しい作品が出来上がると思います
制作者は少ないタイルで表現するフォトモザイクが一番美しいのではないかと語っています
フォトモザイクを作るに当たってまず2万枚以上の写真を用意し、選択するタイル数は200〜600程度と設定します
これが一応制作者が推薦するAndreaMosaicの数値ということになっています

言い忘れていましたが、このツールには実行ファイルが5つもあります。メイン以外に「Cinescope」「Portrait」「Square」ですが
これは配置するタイル画像の縦横比(アスペクト比)のことです
つまりCinescope=16:9、Portrait=短辺水平、長辺垂直(つまり縦置き。横置きはランドスケープ)、Square=正方形となります
シネスコは映画やテレビの動画を静止画分解したとき用でしょう。ポートレイトは肖像画のことで、縦置き写真用となります
好み、用途に応じて切り替えて下さい。なお前述の通りAndreaMosaic自体は4:3です。これは通常のディスプレイの縦横比ですね
3.16で追加されたNTSCは・・・なんでしょうかね。NTSCビデオ形式用らしいです。意味はこちら→■NTSCとは

(番外)
設定の2行目にある総タイル数を0に設定します。そしてクリエイトボタンを押してからマスクとなる画像ファイルを指定します
たいていの場合失敗して物凄くカオス分の強い画像が生まれます
うまくいくと下絵に沿ったイメージ画像が生成されます。マスクファイルは線画のような画像が適していると思われます

【関連サイト】
AndreaMosaic / AndreaMosaicのサイト。このサイトより詳しいチュートリアルがありますので、まずは読んでみて下さい
ayato@web / プロフェッショナルな仕事とはどういうものか、というのを実感させられます
How-To: Make your own photo mosaic / ここのエントリでもツールの説明をされています。英語です
X-WORKS / AndreaMosaicを日本語化したいという人はここへ。その他いろいろな日本語化ツールがあります
Mosaic Creator / 他社のシェアウェアですが、イメージのコレクションがあります。鳥の切手や洋楽アルバムの表紙などがあります
MAZAIKA / 同じく他社のシェアウェア。イメージファイルが置かれています。とりあえず猫のイメージ集はデフォの方向で
Mosaikersteller / フリーのフォトモザイク作成ツール。設定は少ないですが、これもそこそこ使えます。2バイト文字がバケます
QaPa Azulejos / 同じくフリーのモザイクアート作成ツール。ドイツ語ですが、操作はそう難しくはありません
Foto-Mosaik / フリー(ポストカードウェア)のフォトモザイク作成ツール。想像以上に綺麗に仕上がりました
窓の杜の紹介 / ウィザード形式で多数の縮小画像からモザイク画を作成できる「Foto-Mosaik」

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