ネット版わらしべ長者誕生(ペーパークリップ→家)
「ネット版わらしべ長者」の素敵なエンディングと貨幣経済の「外側」
カナダのKyle MacDonaldという青年ブロガーが、手元にあったごく普通の赤いペーパークリップを振り出しに物々交換を繰り返し、最終的に一件の家を手に入れようとしている・・・。この試みについては、以前CNET Japanでもお伝えしていた通りですが、このネット版わらしべ長者ともいえる試みが、ブログ開始から満1年目にあたる米国時間7月12日についに目標に到達しました。
ちなみに、ペーパークリップから家を手に入れた経緯は以下の通り。
ペーパークリップ >> 魚の形をしたペン >> ドアノブ >> バーベキュー用コンロ >> 小型発電機 >> ビール(Budweiser)のネオンサイン >> スノーモービル >> Yahkという土地への旅行 >> 配達用バン(トラック) >> 音楽レコーディング契約 >> フェニックス(アリゾナ州)にあるアパートの賃貸契約 >> 有名ロッカー、Alice Cooperのコンサートへの登場 >> ロックバンド「KISS」にあやかったスノーグローブ(水の中で白粉が舞う置物) >> 映画出演権 >> 家(カナダはサスカチュワン州キプリングという町にある2階建ての一軒家)
これをみて、「俺もやろう!」と思っちゃいがちですが、
おそらくこの成功は、このMacDonaldさんがブログで大掛かりに
「わらしべ長者への道」といった形で、事細かに経緯を発表し
そして交換した人たちも、「この試みに一枚噛みたい」とおもったからこそでしょう。
だとしても、ファンタジーである「わらしべ長者」が現実になった驚きは大きいです。
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やはりこの一件で注目すべきところは、「ITの力を如何に使うか」という方法論の
モデルケースであるということでしょう。2ちゃんねる風にいえば、「祭り」を起こすことで、
通常では有り得ない力を発揮した例といえます。
そして「祭り」が起こるための要素は
「誰もが興味を引くタイトル」「参加型」「常時更新性」
この三つであるのではないか、そう考えるわけです。
今回の例で言えば「ペーパークリップから家を手に入れる!」というタイトルの面白さ
ブログにコメントを残したり、交換する側に回ったり出来る、参加型の仕組み。
ブログによる取引詳細公開、YouTubeでの映像公開、GoogleMapによる取引場所の
紹介といった、情報の常時更新性が挙げられる訳です。
ただまあ、祭りはそうそう起こらないから祭りとも言える訳で。
つまりは「誰もが興味を引くタイトル」のところでなかなか皆つまづくのでしょう。
逆に言えば、そこさえブレイクスルーできれば、個人が劇的な利益を得ることも可能です。
宝くじより、よっぽど現実的で面白そうです。