(体力・体質)
中間証(体力中等度の人)
(目標)
小柴胡湯と五苓散を合した薬方です。小柴胡湯の証(胸脇苦満、往来寒熱、食欲不振、口苦、目眩、咳嗽など)があり、それに加えて、尿利減少、浮腫、水様性の嘔吐や下痢、口渇(のどの渇き)など水分の代謝障害ががみられるときに五苓散を合方して用いられます。すなわち、胸脇苦満(きょうきょうくまん)、尿量減少、浮腫、蛋白尿などを主とし、食欲不振、悪心・嘔吐、口渇(のどの渇き)、下痢、腹痛、頭痛、めまい、微熱などを伴い、心窩部(みずおちの付近)の振水音を認めるようなときに使用されます。小児の発熱性疾患の経過中によくみられます。
※胸脇苦満(きょうきょうくまん)……仰向けにねて、左右の肋骨下辺部に沿って圧さえてみると、抵抗や圧痛を触知する。本人自身その部に膨満感や苦悶感を感じる場合もある。
※往来寒熱(おうらいかんねつ)……寒けと熱が交互に現れる熱型 ※振水音……仰向けにねて、指頭で腹部をつつくとポチャポチャと水の音がすること(胃アトニーの徴候)
(応用例)
水瀉性下痢、水逆性の嘔吐、急性・慢性胃腸炎、慢性肝炎、肝硬変、腎炎、ネフローゼ、浮腫など。
(薬方)
柴胡7、沢瀉・半夏5、黄 ・蒼朮・猪苓・茯苓・人参・大棗3、桂枝・甘草2、生姜4 |