(体力・体質)
中間証(体力中等度の人)
(目標)
各種の皮膚疾患で、胸脇苦満(きょうきょうくまん)がある人の、化膿症の初期や、化膿を繰り返すもの、アレルギー性の湿疹、蕁麻疹などに使用します。
矢数道明先生は、「廱、セツ等の化膿性疾患で、発赤腫脹疼痛がある場合、発病後数日以内に用いるがよい。軽い者は四五日で消退し治癒する。それ以後は托裏消毒飲、または千金内托散、さらに帰耆建中湯や十全大補湯などを用いるようになる。」と述べ、
また大塚先生は、「十味敗毒湯で治る蕁麻疹は、大きくて、皮膚面に赤く隆起している。小さくて、血色が皮膚面と同じか、それよりも蒼くみえるようなものには、効かない。古人の言をかりれて言えば、陽証でなければならないのである。」と述べておられます。
※胸脇苦満(きょうきょうくまん)……仰向けにねて、左右の肋骨下辺部に沿って圧さえてみると、抵抗や圧痛を触知する。本人自身その部に膨満感や苦悶感を感じる場合もある。
(応用例)
化膿性皮膚疾患の初期か慢性にくり返し再発する場合、蕁麻疹、湿疹、肩こり、とびひ、乳腺炎、麦粒腫(ものもらい)、おたふくかぜ、蓄膿症、中耳炎、外耳炎、特発性腎出血など。
(薬方)
柴胡・独活・桜皮・防風・桔梗・川 3、茯苓4、荊芥・甘草・乾生姜1 |