(体力・体質)
虚証〜中間証(比較的体力の低下した冷え症の人)
(目標)
体力の比較的低下した、冷え症の人の腹痛に用いられます。腹痛は、心窩部(みずおちの付近)におこることが多いのですが、ときに、臍の周辺で痛むこともあり、また下腹から腰にかけて痛むこともあります。腹壁は弛緩して弾力に乏しく、振水音が聞かれることも多く、また臍部で動悸が亢進し、時に少量の酸っぱい水を吐くこともあります。冷え性の人の慢性の腹痛や生理痛、或いは、体が冷えたり、冷たいものを飲みすぎて腹を冷やしたりして起こった急性の腹痛などに用いられますが、入っている薬味は気剤が多いので、虚証の人のストレスから起こった腹痛にもよく効きます。
通常、振水音や臍部動悸が見られる場合、茯苓を加えて、安中散加茯苓として用いられます。
※振水音……仰向けにねて、指頭で腹部をつつくとポチャポチャと水の音がすること(胃アトニーの徴候)
※気剤……気のめぐりをよくする薬味
(応用例)
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ヒステリー、神経性腹痛、月経痛、腸疝痛、過敏性腸症候群、胃アトニー症(胃拡張症)、胃下垂症など。
(薬方)
桂枝4、延胡索・牡蠣3、小茴香1.5、縮砂・甘草1、良姜0.5、(茯苓5) |