桂枝加厚朴杏仁湯(けいしかこうぼくきょうにんとう)

傷寒論・金匱要略条文

【太陽病上篇】
喘家には、桂枝湯を作り、厚朴杏子を加うるを佳とす。

【太陽病中篇】
太陽病、之を下して微喘する者は、表未だ解せざるなり、桂枝加厚朴杏子湯之を主る。

諸家知見

方極
桂枝湯証にして、胸満微喘する者を治す。

方機
喘家は桂技加厚朴杏子湯之を主る。若し喘して身疼痛する者は此の湯の拘る所にあらず。

類聚方広義
本より喘症あれば之を喘家と謂う、喘家桂枝湯証を見す者は、此方を以て発汗すれば愈ゆ。若し喘邪に因りて其勢急、邪喘に乗じて其威盛なる者は此方を得て治する所にあらざるなり、宜しく它方を参考し以て施すべし。拘泥すべからず。 

銀魚老人 
杏仁には鎮痛の効があり、厚朴には筋の剛強を治する効と鎮痙の効とがあるから、本方は喘咳を治するばかりでなく腹痛にも亦用いられる。この処方を用いる腹痛には腹部の筋肉の強い緊張とひきつれるような強い痛みもあり、寝返りや咳によってその痛みが増強するという点が大切な目標になることに気をつけるがよい。山田業精は腹痛の甚しいものにこれを用いて著効を得ている。

小倉重成
表虚で微喘。

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