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母親につきそわれた中学3年生の女の子、血色悪く、非常に痩せています。
この年頃の女の子であれば一度は実践してみるのでしょうが、スタイルを気にして食事制限をしていたら、すこしずつ痩せてきたので、ますます意を強くして励んでいたところ、今度は食べようと思っても食事が食べれなくなり、毎日、少しのリンゴと、わずかな菓子で命をつないでいるといいます。体重は30kgに減少し、歩くのもきつく、すこし歩いても動悸がし、息がきれ、その上、生理も止まったので、あわててやってきたというのです。学校はこのところ休んでいるとのことです。
私はこれに柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)を差し上げてみました。するとわずか1ヶ月で、食事ができるようになり、2ヶ月で生理も順調に始まって、普通の生活ができるようになりました。いまではこの子も既に高校を卒業し、観光バスのバスガイドとしてがんばっています。
拒食症に使われている先哲の治験例をみてみますと、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、抑肝扶脾散などがよく奏功しています。いずれも気を舒びやかにし胃腸の消化吸収機能を高める薬方です。以前、24歳の女性の拒食症を、抑肝扶脾散で治したことがありますが、今度は、柴芍六君子湯を試用してみました。これも非常によく効きました。食は命のもと、スタイルを気にする気持はわかりますが、健康を損ねるほどの食事制限は絶対止めて欲しいものです。もっと真剣に自分の健康を考えていただきたいと思います。健康をとりもどせるなら、幾ら金がかかってもいいからというときには、すでに遅きに失する場合が多々あります。健康第一、スタイル第二!気を付けましょう。
「漢方の特質」の「相談の流れ」にも拒食症の症例がありますので、宜しければご覧になってください。
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