小半夏湯

「嘔家本渇、渇者為欲解、今反不渇、心下有支飲故也、小半夏湯主之。」

 按ずるに嘔家渇する者は此れ嘔吐に因て胃乾きて津液を傷りて渇するなり、故に曰く嘔家本渇すべし先づ嘔して後渇する者は少々水を與へて飲ましめ以て胃を和し津を生ずるなり故に解せんと欲すと為すと云ふ。若し嘔吐して反て渇せざる者は是れ必ず素より心下に痰飲あるゆえなり小半夏湯を用ゆべし。此方惟能く嘔を止む、又水飲上逆して嘔するを治するなり。  半夏痰水を滌ぎ生姜嘔を止め邪を散ず。凡暴病諸嘔吐外邪無き者、此方を用ひて屡々効あり。惟小剤にては功少なし。半夏二銭或は三銭、生姜二銭或は三銭、初めて功を見るべし。

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