麦門冬湯

「大逆上気咽喉不利逆を止め気を下す者、此方之を主る。」

 按ずるに大逆上気を千金方に火逆上気に作る、咳して上逆し咽喉不利は気上逆に因て咽喉爽かならずして物ある如く通利宜しからざる也。惟痰咳水鶏聲なくして火気上逆するものなり、麦門冬湯其の火逆を止め其の上気を下す也。此方竹葉石膏湯の中に於て竹葉石膏を去て麦門冬數倍を用ひて君とし人参甘草以て肺母を潤し此れに因て水穀の精微皆上肺に注ぐ事を得て自然に沃澤して津液を生じ虚火炎上の証を治する也。人津液ある時は潤澤にして壮堅也。津液無き時は乾枯して死す故に虚勞咳嗽失血或は上逆頭痛目痛耳鳴消渇白濁一切津液乾燥に因て生ずる所の病此れを用ひて甚だ効あり。失血には加生地黄、消渇には加石膏、白濁には加竜骨牡蛎、或は加乾地黄。

おすすめします

漢方薬方の説明を読まれただけでは漢方的な考え方は十分には理解できません。
「症例から見た漢方」
「漢方の特質」「医界の爆弾」「皇漢医学」、なども是非一緒にお読みください。