夏の日の物語









「恋次ーっ!仕事終わったぁ?」


,今終わったぜ」






六番隊五席のが副官室に入り問う。


問うた相手は阿散井 恋次。


この二人は周りも認める公認のカップルである。


付き合って早1年が経つというのに未だ接吻止まり。


周りに(特に市丸や檜佐木など)茶化される事もしばしば。






「阿散井君,まだちゃんとシた事あれへんの?僕が横恋慕するよ?」

「阿散井まだ手ぇつけてないのかよ?…俺が貰っちまうぜ?」





このように最近は毎日茶化され続けており


流石の恋次も少々焦り気味。






恋次も男だ。


と二人で居てそんな気持ちにならない方が可笑しいだろう。


だけど,相手に厭がられては‥と思うところがあるようで。


どうにかとそんな雰囲気になりたいと切なる願いを持っている。





「恋次,今日は流魂街で花火があるそうだ。」






六番隊の隊長である朽木 白哉。


彼もまた隠れながらにこの二人を応援している。


大事な部下達の幸せな姿を見るのは白哉にとっても嬉しい事で。





「隊長…有難う御座居ます」






花火といえば女性は必ずと言ってよいほど喜ぶ。


そして周りもカップルが多いであろう。


この好条件を逃さずして,いつと交わるというのだ。


恋次は固い決意を下した。





「にしてもさぁ,恋次が花火に誘ってくれるなんて思ってなかったなぁ」


「そうか?まぁ,たまには見てぇって思うもんだしいぃだろ?」


「うん!私花火大好きだし!有難う恋次」







ニッコリと微笑むを見て恋次は頬を染める。


今すぐにでもと交わりたい気持ちを抑え返事を返す。





「じゃぁ,半刻後此処で待ち合わせな。」





そう言えばは嬉しそうに「うん」と言って自分の部屋に向かった。


部屋に向かうの後ろ姿を見えなくなるまで恋次は見つめていた。






半刻後







「ソロソロ……かな。」


先程から落ち着きようが無くソワソワしながら今か今かとを待つ。


これからの事を考えるとジッとなどしていられないようだ。





「恋次ぃ!遅れてゴメンね!」





浴衣姿で小走りに駆け寄ってくる





「お待たせ。さっ,行こうか」





一息付けば恋次の横に並び歩く。


走ってきたせいか,頬が紅をさしたようにほんのりと紅く染まっている。


湯あみをして来たのか石鹸の香が鼻腔を擽る。


キチンと結いあげられた漆黒の髪がまだ僅かに水に濡れている。





ヤバい……





今日俺は本当に理性を抑えれるだろうか?


そんな思いが恋次の頭をよぎる。





「ぁ,恋次!もう人が一杯居るよ!」






が恋次の手を引っ張り人の居るほうへと歩み進む。


ただ,単純に繋がれた手だけで恋次はドキドキと心音を高くする。





「ねぇ,あの高台の方が花火綺麗に見えそうじゃない?」





小首を傾げて可愛らしく問うに恋次は赤くなるだけで。





「それでは――本日のメインイベントへ移りたいと思います!」


「わっ,花火始まっちゃうよ!」





言えば高台に向かって走ろうとする


しかし恋次はソレを制止する。





「恋次…どうしたの?」






の腕を強く握る。





「ちょっ…痛いよ恋次!って,んっ‥!」






の唇に自分の唇を重ねる。


歯がぶつかったのかガチッと言う音が頭に響いた。


そんな事はお構いなしに恋次は口付けを更に深めていく。





「っ‥んンっ…は‥」





相手の唇を割り強引に舌を侵入させていく。





「…んっ!」






はピクンと可愛らしい反応を見せる


咥内を舌で制圧し終わればゆっくりと唇をはなす


舌と舌を一本の唾液の線が繋がっている


次に恋次は首筋へと唇を這わせてゆく






「恋…次っ,恐い……っ」




が少し震え目に涙を溜めて呟く


その声に恋次はハッとし掴んでいた腕を放した





「わり…ぃ…」





今の恋次にはどのように言葉を掛ければいぃか解らなかった


少しの間沈黙が続いたが


先に口を開いたのはだった





「私‥は,恋次が私の事をどんなに大切に思ってくれてるか知ってるよ…?」





その言葉に恋次は少し顔をあげを見た。






「私だって‥恋次の事大好きだし凄く大切…でも…」


「でも……?」


「さっきの恋次は恐かった…な」





少し困ったような笑みを零しているが体は震えていた





…!」





俺はなんて馬鹿だったんだろう…


何をそんなに焦る必要があったのだろう‥


他人に惑わされずとも自分達のペースを続ければよいのに


恋次は俯き加減になり自分を攻めた





「……!?…」


自己嫌悪している恋次をは優しく抱き締める


そして耳元で照れ臭そうに囁いた






「私は何があっても恋次の傍から離れないから…そんな焦らないでゆっくりのんびりいこうよ」





の言葉に恋次は嬉しそうに微笑み相づちをうった





「花火,まだやってるよ!早く見にいこう!」


「おぅ!」





そう言うと二人は駆け出した














少しだけ大人になったある夏の日のお話―――









                                    終焉。



********************************************************
16262HITの脊呂様に捧げます〜!!
えぇっと…初めは裏を…とか思っていたんですが自分まだ修行中の身なので(何に)
微エロ(つっても口づけ)にさせて頂きました;スイマセン;
なのでちょーっと暗い雰囲気にはしてしまったものの甘く終われたかなぁ〜…
とか思っております;
もしご希望通りでなければお申し付け下さい;
でゎ,16262HIT有難う御座いましたーvv