土魂鼓の起源

1991年6月、大阪市東淀川区の片隅で、小さな太鼓サークルが誕生しました。
サークル名は「土魂鼓」。ちょっと太鼓をかじっている人なら「ドコンコ」という ひびきを聴いたときにピンとくるものがあるでしょう。太鼓のリズムの中では、 たびたびでてくるリズムがこの「ドコンコ」なのです。
創立メンバーは17名でした。
実は土魂鼓結成は1年前の1990年6月、地域で保育や教育やにかかわる若い仲間が集まって、
手作りのコンサート準備していました。この「仲間がいっぱいコンサート」には、労働組合や民主団体、 うたごえの活動をしている人たちも加わって、殺伐とした地域の人のつながりを回復していくコンサート にしよう!と意気に燃えていましたが、その過程でみんなで太鼓をやりたいねと言う話になり、
どうせやるなら、世間をあっと言わしてやろうと太鼓の中でも大作の「秩父屋台囃子」に挑戦したのです。 素人ばかりの20名が集まりました。 吹田の野火(郷土太鼓サークル野火) の皆さんに指導してもらって 3ヶ月、1990年の9月に衝撃的(?)なデビューを果たすことができました。演奏そのものより、 パワーというか、地域にこんなに元気な若者がいたのかという点で、本当に「世間をアッ」と言わせた みたいです。そして、その残党というか勢いで、東淀川地域を拠点にした太鼓サークルの結成へ とすすんだのです。

ひがしよどがわ太鼓サークル「土魂鼓」誕生

結成宣言

「1990年仲間がいっぱいコンサート」への取り組みの過程で、私たちは 「秩父屋台囃子」と出会い、太鼓の持つ底知れない力に見せられました。 同時に太鼓の呼吸や響きを共有し、要となる締太鼓の位置付けを体得する中で、 集団が困難な課題に立ち向かう時のその集団のあり方、個の存在や役割とリー ダーの役割の正しい統一という民主主義の原理を学ぶことの大切さを実感して きました。  個の創造活動はきわめて民主的で、人間同士の深い信頼関係を築いていく上で 他にはない独自の「力」を持っていると私たちは確信します。  個の確信を胸に、私たちは長年の念願であったところの、地域に根ざした太鼓サークルの 結成を準備してきました。  文化不毛といわれ、マンションとビデオショップとコンビニエンスの街と言われた この東淀川で、「おやこまつり」や「仲間がいっぱいコンサート」の成功を担い、 新しい街づくりをめざしてきた私たちは、いま、太鼓を通して自らをよりいっそう民主的に 鍛え、この街に生き働く仲間を励ませるような文化の創造と運動の 担い手になりたいと思います。 太鼓のリズム・呼吸・響きを共有する営みは、たとえば私たちが歓びに心あふ れるとき、たとえば自らの力のなさに嘆くとき、たとえば巨大な困難に立ち向 かうとき、自分自身と仲間を励ます、連帯の営みです。
 私たち「秩父屋台囃子」を原点に、苦しい時は「ドコ!ハイ、ドコ!ハイ」 と声をかけあい、気持ちが離れそうになったときは「ソーレ!ドコンコ」と息を 合わせ、我が街と仲間の心の届くよう、命の太鼓を響かせていきたいと思います。 ひがしよどがわに働く仲間の熱い支援の中、私たち今日ここに太鼓サークル 「土魂鼓」の結成を宣言します。